マラサリ村でのエコツアーの背景
こんにちは!Selamat siang !
JEEFインドネシア事務所インターンのあいりです!
日本は梅雨前でしょうか?
インドネシアは一年中夏なので、とうとう汗疹が出来てしまいました(笑)
(今回はあさみちゃんが書いていたことをちょっと加筆して投稿しています)
JEEFインドネシア事務所が
どうしてこの村でエコツアーを推進しているのかをお話します。
ただ好きだから、よりもう少しだけ深い理由がそこにはあるんです。
そもそもマラサリ村ですが、前にもご紹介したように
グヌン・ハリムン・サラック国立公園の中にある村なんです。
国立公園の中に村があるって、日本ではあんまり想像がつかないですよね。
インドネシアの国立公園ってとっても広いんです。
マラサリ村の人口は約8,000人。
主産業は農業で、村中心部まではジャカルタから南に約150km(車で3時間)ほどの場所にあります。
マラサリ村の成立は1950年代までさかのぼります。
1992年、村の面積の約三分の一がグヌン・ハリムン国立公園に指定されました。
その土地の自然を守るために設定された国立公園、
もちろん人が住むことは許されていません。
国立公園が出来た瞬間に、
そこに住んでいた人々は違法居住者になってしまうわけです。
それ以降村の人たちの居住区や畑の一部が
違法な土地利用とされてしまいました。
また、国立公園内はマラサリ村だけでなく、115を越える村が存在しています。
国立公園が全員退去させることは現実的に不可能です。
そのため、国立公園はそれを黙認しつつ、田畑を広げたり、薪のために木を切るなど
これ以上自然を壊さないように見張る態勢をとっていました。
ですが、それでは村側としてはいつ追い出されてしまうかも分からない不安定な状況なうえ、これ以上農地を拡大することもできなくなってしまいました。
そこで、農業以外の分野で収入を得ようと考えたのが
今回のエコツーリズム推進プロジェクトです。
エコツアーは自然を壊すのではなく、自然を活かして収入を得る仕組みです。
「エコツアーが成功することで環境を守ることが自分たちの収入につながる」という意識が生まれ、積極的に自然を保護する姿勢が生まれることも期待できます。
JEEFはJICAの草の根活動の枠を得て、
マラサリ村でのエコツーリズム推進事業に関わっています。
今まで敵対関係にあった国立公園職員と村人、またボゴール県政府などエコツアーに関わる関係者との仲介役として調整をしたり、
トレーニングや村人対象にスタディツアーを実施するなど活動を行っています。
今回は長くなってしまいましたが、マラサリ村のエコツアープロジェクトの背景について書かせていただきました。
進捗状況はJEEF公式ホームページにて随時更新していきます!!