村の買い物事情
こんにちは!JEEFインドネシア事務所インターンのあいりです!
私はグヌンハリムンサラック国立公園で活動するNGOでインターンをしており、
1年の半分くらいフィールドである国立公園内マラサリ村に寝泊まりしています。
このマラサリ村はとても自然が豊かで、村人の8割の農民!農業をしています。
そのため米や野菜などは各家庭が持つ畑で手に入ります。
しかし、肉や魚、調味料などどーしても
近年村内では手に入れるのが難しくなっているものもあります。
でも、マラサリ村があるのは山の中。
ふもとの一番近い市場まで一時間以上かかる場所にあります。
そこまで行ける公共交通機関は無く、
村の女性たちは自分でバイクを運転したり、乗れる人を探したりと、ちょっと大変。
今回は、そんな村の女性たちの救世主!
村のお買いものに欠かせない存在のおっちゃんを紹介します!
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「サユ-ル! イカン!」
野菜や生鮮食品を市場から村まで運んで販売するこのおっちゃん、
毎朝、ルウィリアンという少し離れた市場で仕入れた
新鮮な食材を持って村に来てくれます。
売っている商品を見ると、
トマトや玉ねぎ、とうもろこしなどの野菜や
みかんやスネークフルーツなどの村で見かけない果物、
卵や加工済みの魚など種類豊富!
おじちゃんが来ると村の女性たちがわらわらとお財布を持って集まってきます。
女性たちは2・3種類の野菜や肉を夕食のために買います。
そして、買い物が終わった後もわいわいとおしゃべりが続きます。
おじちゃんが野菜を販売する場所が、地域の井戸端会議の場所です(笑)
男性は果物を買っていく人が多いようでした。そして、その場で豪快にパクリ。
さてさて…
こちらは卵と大豆を発酵させたテンペイと…?
そして、このオレンジ色のは何でしょう?
んんん…。カビ???
このオレンジ色のカビが生えた食べ物はオンチョム(Oncom)
オンチョムは落花生粕やおからなどを発酵させたインドネシアの伝統的な食品。
そのまま切って揚げたり、キャッサバやジャガイモと一緒に調理したり、
バリエーション豊かに使えます!!なんとも癖になる味。
オンチョムと頼むとなぜか中国語の新聞に包んでくれました。
今日の私の夕飯はオンチョムと野菜を炒め物です!
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さて、この野菜売りのおっちゃん。難点が一つあります。
それは、朝に雨が降ると来ない!ということ。
マラサリ村では朝に雨が降ると食卓からおかずが一つ消えるとか消えないとか…(笑)
マラサリ村では、この人以外にも果物専門の方など、
数人のおちゃんが村の食をそっと支えています。