イスラム教ってどんな宗教?
こんにちは!JEEFインドネシア事務局インターンのあいりです!
今日は誤解が多いイスラム教について取り上げます!
イスラム教についてどんなイメージをお持ちですか?
正直私は、イスラム教が人口の8割以上を占めるインドネシアに来るまで
女性が黒いベールをかぶっていたり、
自爆テロのニュースで多くの人が亡くなったり、なんかちょっとコワいな…
というネガティブなイメージしかありませんでした。
そして、その戒律などについては教科書以上のことは何も知りませんでした。
ですが、実際に留学して本音ベースで話せるイスラム教徒の友人ができるとそのイメージはガラッと変わりました。
なんかみんな幸せそうなんです。(笑)
ムハンマドが始めたイスラム教ってどんな宗教?
まず、一神教。只一つの神様しか認めません。
日本のような山の神のような自然の神様とは違って人格のある神様です。
そして、創始者ムハンマドは神の言葉を授かる預言者であって神様ではありません。
さて、唐突ですが、神様はずっと昔から預言者に言葉を与えてきたとされています。
…「ノアの箱船」のノア、「出エジプト」のモーセ、「キリスト教」のイエス。
そして、これまでのノアたち人間に言い残した言葉を伝えるために選ばれたのが
「最後にして最大の預言者」と言われるムハンマド。
さらに、その神がかり状態のムハンマドの言葉を集めたのが
イスラム教の聖典が「コーラン」です。
その場で聞いていた信者たちが、書き留めてまとめた神の言葉そのものです。
イスラム教徒の義務って?
イスラム教徒にはどんな「おつとめ」があるのか。
高校の倫理の教科書に出てくるので文系の方は聞いたことがあるかもしれません。
まず「六信五行(ろくしんごぎょう)」という義務があります。
んん?なんか難しそうですが、そんなことありません。
「六信」とは信じなければならない6つのこと。
「神」「天使」「啓典(コーラン)」「預言者」「来世」「天命」
そして、「五行」は、ムスリムが行わなければならない5つのことです。
「信仰告白」「礼拝」「断食」「喜捨」「巡礼」の5つ。
「信仰告白」というのは、
「アラーの他に神なし。ムハンマドはその使徒なり。」と唱えることです。
この「信仰告白」というのは、次の「礼拝」と一緒におこなわれます。
「礼拝」一日五回決まった時間に、地球のどこにいてもメッカのカーバ神殿という黒い箱のような建物の方向を向いておこないます。
「断食」一年に一ヶ月断食月があります。一ヶ月間まったく何も食べないのではなく、日の出から日没まで、太陽の出ている時間帯に食べ物を口にしない、というものです。日の出前の4時までと、日が沈んだあと6時ごろには食べられます。
はじめはつらいですが、みんな一斉に行うのでお祭りのようで意外と楽しいものです。
→断食については私も1か月間挑戦したのでこちらを見てください♡(笑)
断食月が始まりました! | JEEF 公益社団法人日本環境教育フォーラム
「喜捨」。これは豊かな人が貧しい人に財産をわけあたえることです。
そして「巡礼」。これは、中東西アジアにあるサウジアラビアのメッカへ巡礼することを言います。
さらに、酒・豚肉の禁止や女性のベールを着用など細かいルールもありますが、大きくはこの五つです。
インドネシアにおいてもイスラム教は意外と寛容で、
他の宗教のひとも尊重してくれます。
そして 日本ではあまり感じないけれど、
本当に宗教が日常の人と人の関わりの中に息づいていると思います。
毎日早起きしてお祈りをする。
モスクへ行ってお祈りをする。
みんなで職場で手や足を清めてから、お祈りをする。
断食の月にはみんなで我慢して、
一ヶ月やり通したら盛大に御馳走をつくって花火をあげてお祝いをする。
結婚式には親類みんなで同じ色のおそろいのベールを使ったり、
ちょっと工夫しておしゃれにベールをまいてみたり。
イスラム教徒とはいえ、人として基本的なところは私たちと全く変わらない。
むしろとってもやさしい道徳的な宗教なんだってことを、日本の人に伝えたいです。